'16.10.23放送「関ジャム 完全燃SHOW」中田ヤスタカ氏の回を見た件
ようやくチビ達の看病から解放されました!
おたふく風邪は、法定伝染病第2類に指定されているので、元気になっても一定期間は登校や登園不可な上、医師の許可が出ないと登園できないんですよね。
だから、もういつも通り元気になっちゃって、先週はもう看病ってより普通に子守。
仕事にならんし、聞き分け悪いし、いや正直持て余してたんですよね。
そんで先週末の受診ではOKもらえると思って出かけたんですけども。。
医「どうですか?」
私「いやぁ、もう元気ですし、週明けからなんとか」(許可証のファイルをカバンからと差し出すそぶり)
私「長男から続いていまし、もう大分経ちますし…」(看護師、同情の頷き)
医「いやぁ、まだ耳下腺の腫れが引いていないですよ。ほら?触って?わかる?」
私「……ん(正直ようわからんが…)このぷよぷよは太ってるからじゃ?」
医「いやぁ違うでしょ(苦笑)。ま、週明けにもう一度来てくださいな。」
私「あ、はぁ…」
完全に肩透かし。
こんなやりとりを経て、月曜、めでたく主治医の先生にようやく許可証にサインをもらいました!
早速その足で保育園に送り届けて、ゆっくり練習してから、ブログでも更新しようとしていたのもかかわらず火曜になってしまったという(苦笑)。
晩酌しながら見たテレビ番組「関ジャム 完全燃SHWO」に中田ヤスタカ氏が出演していました。
中田ヤスタカと言えば、あれは忘れもしないいつだったか(忘れとるやないの)。
perfumeを「リニアモーターガール」で知り、そのなんだか不思議なサウンドが僕的にツボだったんです。
そのサウンドを作っているのは中田ヤスタカだと知ってそれ以来のファンなのです。
そんで「ポリリズム」のレコ発ライブ(なんと名古屋のソフマップ!)に行き、その後perfumeの3人と握手したんです。
そん時は客100人いないかな?って位でしたが、今や国内ドームツアーはもとより、北米ツアーで31万人動員したっていうんだからすごいですよね。
「関ジャム」10/16放送分が、蔦谷好位置、ヒャダイン出演回だったんですけど、その中で、「中田サウンドのここに嫉妬してしまう」的な取り上げ方があったんです。
そんで昨日は、10/16の答え合わせ的な感じで、中田ヤスタカ登場って趣向でした。
その中で「ポリリズム」では、ちょっとしたメロディフェイクを入れていることや、「チョコレイト・ディスコ」では、本来同じコード進行ですが、繰り返しの部分ではコードを置き変えて響きを変えている、などの件がありました。
これらは、現在私が行っている「アドリブ講座」でも触れていることでもあります。
ジャズでは頻繁に行なわれているこれらの作業、番組よりももう少しだけ詳しく見てみましょうよ。
さて、「ポリリズム」のフェイクについて。
写真は「くりかえ〜す」の部分。
メロディーの音を入れ替えてフェイクしています。
まあ譜面にしてしまった時点でフェイクとは呼ばなくなるのかもしれませんが、そういうアドリブ的な要素が、リスナーをハッとさせたり、フックになったりするんじゃないかってことですよね。
中田氏も「アドリブっぽく入れたくなるのを忠実に…」と言っています。
フェイクをよくするアーティストってパッと思い浮かぶのは、ドリカムや玉置浩二かなぁ。
いつだっかた玉置浩二と森山直太朗と一緒にやってるやつは、なんだかえらいことになってたっけ。
松田聖子みたいに、すっげ〜遅れて入って、しかもベンドかける、みたいなのもフェイクっていやあフェイクかな?
ま、フェイクで括るとそんな感じですけど、このリフを繰り返す感じや、シンプルで跳躍の少ないフレーズは、思わず小室哲哉を思い起こしてしまうのは私だけ?
一方「チョコレイト・ディスコ」の方はコード進行について。
赤字になっている部分を別のコードに置き換えているってことですよね。
番組では中田氏、キーボードの移調機能を使って全て白鍵(あたかもCメジャーかのように)で弾いていましたけど、この曲のキーもE♭。
フラット多いとアレなんで、我々も分かりやすくするためにCメジャーキーにしちゃいましょう。
それがこちら。
普通のコード進行:C Am F G | C Am F G |C Am F G | C Am F G | C
変化させたコード進行:C Am F G | C Am F G | Em Am Dm G | Em Am Dm G | C
と、こんな感じです。
基本形の「C Am F G」から「Em Am Dm G」に変わるという訳ですね。
これは、よく似た構成音で、同じ機能を持ったコードに置き換えたんですね。
説明すると下記のようになります。
まず、Cメジャーの音だけで作られるコードは以下の通りです(これをCのダイアトニックコードと言います。)。
コードの上側にローマ数字を順番に割り振ってみました。
下側はその和音のコードネームです。
これらのうち、Ⅰ、Ⅳ、Ⅴを主要三和音(俗にスリーコード)と言われ、それぞれ役割が与えられています。
Ⅰ:安定(トニック:T)
Ⅴ:不安定・緊張(ドミナント:D)
Ⅳ:補佐(サブドミナント:S)
ちなみに、ⅤからⅠ、つまり緊張→安定の動きをドミナントモーションなんて言うんですが、調性を確定させる働きを持っています。
更に、残りのⅡ、Ⅲ、Ⅵ、Ⅶのコードも、主要三和音の構成音に似ているものごとにカテゴライズすると、下記のようになります。
Ⅰ、Ⅲ、Ⅵには安定(トニック:T)
Ⅴ、Ⅶには不安定・緊張(ドミナント:D)
Ⅱ、Ⅳには補佐(サブドミナント:S)
そんでもって、この役割(T.S.D)が同じなら交換可能なんです。
ま、ホール担当のA君が休んでも、同じホール担当のB君で問題無しって感じですかね。
話を「チョコレイト・ディスコ」に戻すと、
元の「C Am F G」がローマ数字の「Ⅰ-Ⅵ-Ⅳ-Ⅴ」。コード役割は「T-T-S-T」。
一方「Em Am Dm G」はローマ数字で「Ⅲ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ」。こちらも役割は「T-T-S-T」。
コードは違っていても役割はどちらも「T-T-S-T」ですね!
だから響きはやや異る(でいうかほぼ同じ)のに、違和感なく曲が進行していけるんです。
ジャズではこの性質を利用して、同じ役割のコードを頻繁に入れ替えて演奏するということが日常茶飯事です。
コードを置き換えた、代用したとも言えますし、元のコードに構成音以外の音(テンション)を加えた、とも言えますかね。
アドリブ講座第二過程を受講した人は「あ〜そういや言ってたね。」と反応していただけると幸甚です。
今回はちょっと理屈っぽくなってしまいましたが、こういった話に興味がある方は、是非アドリブ講座をおすすめしますよ!
お問い合わせはこちらへお気軽に。
kingsupertwenty@gmail.com
平井尚之
ではでは。