イドフリミエログ

場末のサックスプレイヤーから見える風景

ザ 尾州 ジャズ オーケストラ通信 第1回「発足」

僕の音楽能力なんてたかが知れています。

 

耳は悪いし、反応速度も遅い。

表現は稚拙で、知識も薄い。

 

 自分にしかできない音楽がしたい?

そんなの酔っ払っていても口にできません。

 

演奏で誰かを感動させたい?

思い上がりも甚だしいっての。

 

本物のミュージシャン達が成すべきことなど、僕には一つもできそうにありません。 

 

でも、誰かと一緒に感動することならできるかも知れない。

 

数年前のそんな思いから、いつかビッグバンドを作りたい、と考えるようになりました。

 もっと平たく言えば、こんな僕でも音楽で誰かの役に立つことしたいなぁ、と思ったわけ。

僕レベルの演奏は、ほぼ自慰自傷(以下略。お察しください)

 

とは言え、ビッグバンドの指導経験どころか、ビッグバンドでの演奏経験すら無いってのに無謀な話です。

しかし何事も目標設定してしまえばあとはやるのみ。

じっとしていても何も始まりません。

 

早速、丁度メンバー募集していた「楽市ジャズ楽団」のオーディションを受けました。

岐阜清流音楽祭などでお世話になっていた、楽市の音楽監督の野々田万照氏には事前に伝えてなかったので「どうしたの?飲み会は今日じゃ無いよ?(笑)」とかイジられつつも無事入団。

ビッグバンドの作法などを始め全てが初体験。

最初は恥ずかしながらアーティキレーションやタイム感などダメ出し多数でしたねぇ。

改めてコンボの時はえらく適当に吹いていたなぁ気づきました。

本当に色々な貴重な経験をさせていただきました。

 

また、顧問の先生のご厚意で、名古屋市立守山中学校のジャズ部の指導に携わらせてもいただきました。

中学生はほとんど初心者からのスタートなので、音を出すところから曲に仕上げるまでの難しさや、思春期の心の持って行き方など、新たな気づきや発見がたくさんできました。

 

まだまだこれだけでは経験充分とは程遠いんですけどね。

まあとにかくやってみよう、と。

幸いにも、あなたや、あなた、本当に多くの人たちに助けてもらえました。

 

そして迎えた2月12日。

念願の「ザ 尾州 ジャズ オーケストラ」始動です。

 

練習室を予約するときには「ちょっと広いかなぁ」なんて、副団長を引き受けてくれた渡辺敦さん、ディレクションをお願いした渡邉有希さんと言っていたんですけどね。

結局「みんな入るかなぁ」「せ、狭い」と感じるくらい。

 

30名近い方々に集まっていただけました。

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Night In Tunisia

Groovin' Forward

の2曲の音出しも。

 

サックス勢(一部)

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絶賛募集中のトランペット。奥はリズム隊(待ちの人多し)

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一騎当千の強者が揃ったトロンボーン

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合奏については正直、自分の指導能力の低さに驚きました(涙)。

情けないですけどテンパってました。 

冷静に考えて判断することが全くできなかったです。

スコアの読み込みが全然足りていませんね。

 

練習後は飲みニケーションも取れましたので、次からはもう少し肩の力を抜いて臨めるような気がします。

 

とりあえずなんとか1歩目を踏み出すことができました。

もう後戻りはできません。

きっと色々なことがあるんだろうけど、間違いなく「ザ 尾州 ジャズ オーケストラ」とエキサイティングな日々が過ごせるはず。

怖いような楽しみなような今まで味わったことのない心持ちです。

 

バンドメンバーと一緒に感動できる演奏をし、それを見てくれる人に感動が届いたらいいなぁ。

そしたら、それって自分達にしかできない音楽じゃない?

そんな演奏ができるバンドになるよう、みんなで楽しみましょう!