ザ 尾州 ジャズ オーケストラ通信 第5回
当地、尾張の一宮周辺地域「尾州」は、毛織物の世界的産地だと、小学生の頃、社会科の副読本「のびゆく一宮」で学んだのです。
それもそのはず、確かクラスメートの大半以上は繊維関係の子息だったように記憶しています。
特にウチの地域は織物を作る機屋(出機)もありましたが、撚糸関係の工場が多かったかな。
機屋の同級生の家に遊びに行くと、ガッチャンガッチャンと織機の音が怖いほどけたたましかったっけ(因みに、うるさくて商談にならないから喫茶店商談が増え、モーニング文化が定着したとか)。
そして撚糸屋だとうるさくないから、もっぱら撚糸屋の子の家が溜まり場になっていた気がします。
もっともそんな機屋も撚糸屋も、ほとんど無くなっちゃったけど。
でも、まだ生き残っている会社も多く、今も尾州は毛織物の世界的産地なのです。
そんな尾州産地の中心地、一宮市の夏の風物詩と言えば「七夕まつり」。
「織物」と「織姫」を引っ掛けたんですね。
今年は今週末の7/27~30。
いつもは閑散としている一宮駅周辺も新宿や渋谷の駅前状態になるほどの人出。
そんな中、7/29土曜に我が「ザ 尾州 ジャズ オーケストラ」、出演して参りました。
「葵にぎわい広場」の土曜のトリでございます。
キュッと冷えたのを一杯、二杯と引っ掛けつつ、
美味しいおつまみを突つきつつ、
夏を満喫しておられる大勢のお客さんの前での演奏。
お客さんの反応もすこぶる良く、誉な機会でございました。
結成から丸5ヶ月。
前回の本番は初ステージだった、「杜の宮市」は黄金週間でした。
あの時は陽気はよかったんですが、強風で譜面はパタパタ。
初めてのことで、色々と段取りが悪くってバタバタ。
結果、冷や汗ポタポタでしたが、あれから3ヶ月。
少しは成長できているのか?
それでは参りましょう。
曲は、前回から全て入れ替えて今回は3曲。
1,Birdland
挨拶代わりに、今回参加できたメンバー全員で吹いています。
ビッグバンドでこの曲と言えばMaynard Fergusonが思い浮かびますが、それよりうんと易しめのアレンジを選びました。
前回と同じく、今回も屋外な上、ゲネ無しの一発めの音出しなので、諸確認&ウォーミングアップになるかなぁと思ったから。
これはこれで良かったと思いますが、どうかなぁ。
2,Just Friends
ジャズ・スタンダード・ナンバーで、僕も大好きな曲なのです。
今回は、吹いていて楽しくなってくるラテンアレンジ。
The尾州JO自慢のトロンボーンセクションがフィーチャーされています。
サックスを1stアルト、2ndアルト*2、1stテナー、2ndテナー、バリトン、の6名体制にしています。
もっとラテンのノリを楽しんじゃって欲しいんだけど、まだみんな殻を捨てきれていないかなぁ(笑)
なんか小物持ってもらったりするといいかもなんて、今思いました(笑)。
ソリスト Tb:吉田圭汰、加藤昌宏
3.Summertime
The尾州JOではコンボを積極的にやって行きたいのですが、今のところ参加者は少ないです(涙)。
特に降り番がある団員や、吹奏楽をかなりしっかりやってきた団員には、是非参加してほしいですね。
大勢の中の一人では無くなるので、音色や歌い方の改善はもちろん、アドリブという新たな音楽経験ができるきっかけにしてほしいな、と常々思っているのです。
参加メンバー
As:平井尚之 Ts:森下陽治 Tb:川松久芳
Pf:山田響紀 B:大久保健一 Ds:玉木佳紀
4.Groovin' Forward
個人的に大好きな曲ですが、ウチにとってかなり難易度が高いです。
ソロも難しいですし、そもそも曲の体裁をとるまでにかなり苦労しました(汗)。
でも、今後もバンドテーマ的な位置付けとして、何度も繰り返し取り上げて行きたい曲
です。
サックスのメンバーが入れ替わっています。
ソリストたち、本当に頑張りました。
とまあ、こんな具合です。
少しは成長できているのかな?と思います。
団員のみなさん色々とあるので、日によって、参加者は少ないこともありましたが、ほぼ毎週練習してきました。
団員同士でのコミュニケーションも少しづつ取れるようになって、それが少なからず演奏にも好影響を与えていると思います。
また、今回、主催者さんのご厚意で、サックス用のマイクをセッティングしてもらえました。
本当にありがとうございます。
とは言え、団員のほとんどはマイクの扱いに慣れておらず、ちゃんと音が乗っていなかったりしていますね。
これは次回以降の課題ですかね。
その他、まだまだ改善点は尽きませんが、一足跳びには行きませんもんね。
少しずつです。
団員のみなさんはもちろん、その家族、友人をはじめ、聴きにきてくれたみなさん、応援してくれるみなさん、もっと言えば地域のみなさんに愛されるようなバンドになっていけたらと思います。
そのために我々ができることって、全力で音楽を楽しむ姿を見てもらうことでしょうか。
次回は、今回より少しだけ難しい曲に挑戦する、とか。
ソロに挑戦する、とか。
仕事や家庭など、様々な事に加えて、楽器との距離感も様々な団員たちが、それぞれの立ち位置で頑張るってことじゃないのかな、と思ったり。
本当はそんな背景もMCで取り上げられるといいんですけどね。
これは僕の大きな課題ですね。
次は10月21日(土)の「尾西まつり」での演奏です。
出演はお昼の12時ごろを予定しています。
今回からさらに3ヶ月後、もう少しだけ成長した「 The BISHU Jazz Orchestra」をお見せできればと思っています。
さて、どんな曲やろっかなぁ〜。
<演奏後にパチリ>