イドフリミエログ

場末のサックスプレイヤーから見える風景

ジャズ視点はメタ視点。吹者も視点を変えてレベルアップ!

今や吹奏楽人口は1000万人ですって。

 

野球の競技人口800万人(キャッチボール含む)

サッカー630万(フットサル含む)。

1000万だと、ジョギングの競技人口と同じくらいです。

(以上、ここまでソースは全てweb(笑))

 

すげえな吹奏楽

国民的じゃないの!

そこら中に吹者がうじゃうじゃいるんじゃん! 

 

てことは、あ、もしかしてこの記事を読んでくれている、あなたや、あなたも楽器吹きなんじゃないですか?

 

そんなあなたや、あなたを待っていましたわよ。

まあ、座って座って。

 

ほら、学生ならともかく、社会に出ると圧倒的に練習時間が取れなくなりますよね。

年を重ねていくと、仕事でも家庭でも負うべき責任があり、自分の時間なんて少なくなる一方。

(大きく頷きながら)わかります、わかります。

僕なんかは時間あるのに練習しないクチですけど 

 

向上心はあるんですよね。

でも実際、表現技術やなんかは現状維持が御の字。

上積みなんて、ねぇ。

そりゃできりゃ苦労せんわ、と。

 

そして気づくと、リガチャーやサムフックやなんかの小物から、果てはゴールドプレートとか、道具でカバーしよう、って思考回路になっていませんか?

今夜も某楽器店やアマゾン、ヤフオクなどのネット巡回が止まらないんじゃないですか?

うっかりyoutubeに手を出したら、あっという間に、「あっ!」という時間になっちゃいますよ。

 

レッスンしてて思うんですよね。

自分がどんな状態で演奏しているのかってのを意識している人って意外と少ないなぁって。

学生時代からの練習の習慣なのか、アンブッシュアや息の支え、フィンガリングなどが、渾然一体となってしまっているっていうか。

 

上達するにはとにかく練習、練習。

そのうち上手く行きゃレベルアップするだろう。

ダメでもとりあえず、いっぱい練習したんだ、という安心感が欲しいっていう感じ。

(大きく頷きながら)わかります、わかります(笑)。

 

何ができないかは分かっているんだけど、それに対する処方箋が分からないまま練習するのは効率が悪いですよね。

レベルアップするのは必然でなく偶然に頼ることになってしまいます。

 

僕が吹奏楽経験者にジャズ的な音の出し方をレッスンする時、口の中の形や噛み具合、舌の位置、リードの振動のイメージや息の支えなど、一つ一つ意識して、よーく感じてもらうように提案しています。

 

口の中の形を知るために「今吹いてる感じを声にするとどんなでした?」って聞くと意外と答えられなかったりするんですよね。

 

それに、例えば「ジャズっぽい音が出ない」ってのにも理由が必ずある。

実際に僕が横で吹いているのを観察して、何が違うのかってのを感じて、考えるといろんな気づきがあるはず。

 

アンブッシュアや息の使い方、力のイメージなど、粒立てて見ていくと、今まで渾然一体となって、ある種、固定観念化して絡まり合っていた事柄が整理整頓され、具体的、理論的に考えられるようになります。

そうなると、レベルアップは必然的に時間の問題。

 

また、そのプロセスを経て、例えばアンブッシュアの自由度を再認識できると、音色を使い分けることが、すごく容易にできたりするんですよね(これできている人少ないです)。

すると吹奏楽にも良い影響がテキメンに出ます。

その上、ポップス調の曲もバリッと吹けるようになってしまう、という素晴らしい副産物(あれ?どっちが主だっけ?)も得られますしね。

 

と、このように、一度ジャズ的アプローチを経てみる、

いわばメタ視点から自分の演奏を再検討してみる、

という試みは試す価値が大きいと断言します!

 

また、ジャズ的視点を新たに持つことで、サックス演奏の楽しさが更に広がります。

 

例えば奏法以外のジャズ的なアプローチでは、

「楽譜を見る・読む」というのではなく、

「音をイメージする」ということを心がけます。

 

アドリブは、頭の体操みたいなもの。

ある意味ではゲーム的な要素がかなり多いです。

 

場に合ったフレーズをイメージし、正しい音を選択し、その反応速度とボキャブラリーの豊富さを競う感じです。

 

これって、トークテーマを決めて雛壇芸人たちが上手に話を盛り上げてオチまで持っていくっていうのに似ています。

自分に溜め込まれている、使えるエピソードをいかに面白い切り口で話せるか、できれば、他の芸人も巻き込んで突っ込んでもらって、おいしい感じに持っていく、っていう。

出オチ系や一発系のプレイヤーもいますしね(笑)。

 

そんな感じを、受講生の皆さんはきっと味わってくれているはず。

ひょっとすると、もうこりごり?

いやいや、今回4ヶ月と短期間の講座でしたが、きっと今までとは違う視点から音楽を見られたのではないかと思います。

この経験はプライスレス。

是非、折に触れ思い出してください。

もちろん次のステップの講座を受けていただくのも大歓迎!

 

さて、そんな4月から始まったWELCOME JAZZコースは7月の発表会でおしまい。

8月から再度講座が始まります。

初心者向けのWELCOME JAZZコースでは「限られた要素(音)でとことん遊ぶ」ことを意識します。

ぜひジャズ視点を経験し、更にレベルアップしてみてください!

 

と、その前に、今週日曜午前と午後に、8月からの講座の内容をチラ見せするイベントがありますので是非ご来場ください。

 

管楽器ならなんでもOKです。

 

11:00〜12:30「はじめましてのジャズ」<無料>

色んな音源聞いて頂き、ジャズの作法ってのを少しご案内できたらと思っています。

 

14:00〜16:00「吹けたらカッコいいジャズ」<一般¥3000 学生¥2000>

そりゃ吹けたらカッコいいに決まってますが(苦笑)。譜例を見ながら、この場合はこう吹いたら、よりカッコよく聞こえるよってなことをやりたいなと思っています。

 

まだ席に余裕が、すっげぇあるそう。

音楽好きな方、人助けが好きな方、お待ちしております。

 

ではでは。

平井尚之

 

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