BIG BANDやろうよ!<設立準備編その3>
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
みなさんの年末年始はどんなでしたか?
私はといえば、忘新年会で体重増加が止まりません。
とはいえ自然の摂理には抗っても仕方ありません。
たぷたぷのお腹をぷにぷにし、
痛風発作に怯え暴飲暴食に身を投じ、
そのうち、ぎふ清流マラソンのトレーニングを、
と心に誓いながらグラスに酒を注ぐ次第です。
さてさて話は本題に。
今年第一回目のブログ更新は、新年の門出ということもあり、ご案内の通り設立準備を進めている、ビッグバンドの名前を決定しました!
その名も「The BISHU Jazz Orchestra」。
いかがでしょう?
「ザ・尾州ジャズオーケストラ」ですね。
どうっすか?
普通すぎます?
え?ダメっすか?
いや、でも、これに決めます!
色んな方に相談したんですけど。
すんません。
一宮やその周辺の町々、北は県境を越えた岐阜、笠松や羽島、南は津島や北名古屋のあたりまでを「尾州産地」「尾州地区」と呼び、ここは日本随一の毛織物産地であり、世界三大産地にも挙げられるほど。
そんな尾州産地が輝き始めたのは昭和始めの頃。
それ以降は戦後、高度成長期と尾州のガチャマン快進撃。
でも、それってまさにジャズが一番かっこよかった時期!
織機をガチャっとやると万札が入ってガチャマンってぇくらいですから、そりゃいい時代(羨望)。
だからガチャマンオヤジたち、きっと錦や柳ヶ瀬、花岡で存分に遊んだはず。
と、同時にリアルなジャズ(!)も目の当たりにしたはずですよね。
その頃の紡績、機屋や染色工場は、多くはショッピングモールやマンション、建売住宅に変わっちゃって、辻々に響いていた織機の音も聞こえなくなりました。
でも、あの頃、ガチャマンオヤジたちが耳にしていた、音楽、
カッコいい時代のジャズを再び響かせたい。
なんて想いを吐いてみましたがいかがですか?
やっぱりなんか無理がありますかね?(苦笑)
まあ、尾州地区のみんなに応援してもらえるようなビッグバンドになりたいっていうことです。
楽器演奏者の絶対数は圧倒的に女性が多いので、バンドイメージをあんまり男臭くしてしまうのはアレかとは思いますが、とりあえず。
あと、バンド名決定の紆余曲折としては、
Jazz Orchestraにしないで、Big Band にすれば、Bishu Big Bandと頭文字がBになるので、頭韻でシャレオツなんですけど、Jazzという言葉を入れた方が、より分かりやすいかな、と。
Orchestraにしたのは、ensembleよりも言葉自体が人口に膾炙していること、且つbandよりも大きな編成をイメージしやすいってことからです。
まあどんな名前にするせよ、これからの成長が全てですよね。
それからそれから、初練習の日を決めました。
2/12 13:00~17:00
i-ビル3F 多目的ホール(大)
多目的ホールは一宮駅のコンコースからエスカレーターで上がって右手すぐ。
道ゆく人々から丸見えのホールです(笑)
当日は、
まずは皆さんとの顔合わせ、
今後の練習日程や選曲についての打ち合わせ、
音出し、
もしたいなぁと思っています。
更に練習終わりの懇親会という名の飲み会できたらなぁ、なぁんて。
参加表明していただいている方には近日中に譜面をお送りしますね。
(メアドをご連絡いただいていない方はkingsupertwenty@gmail.cpmまで)
そうそう、練習は公開しようと思っていますので、当日の様子を見たい、と思われる方もアポなしで来ていただいてもOKです。
勿論、引き続きメンバー大募集中です。
え〜今のところ、サックスは9名、トランペット2名、ドラム2名、ギター1名、ベース1名の方々が参加表明してくれています。
予想はしていましたが金管が厳しい(涙)…
トロンボーンが特に辛いですねぇ(号泣)…
ピアノの応募もゼロ。クラシックピアノ、エレクトーン経験者さん、いませんか〜
皆さん多忙なので、コンスタントに練習に出られないって方もいらっしゃいます。
すでに参加表明されている方でもジャズ経験の無い方もいらっしゃいます。
私は勿論、周りの経験豊富なメンバーもサポートしますので、安心してご参加くださいませ。
サックスのように人数が集まるパートについては、曲の難易度などによって、乗り降りを作ろうと思っていますので、個々のレベルに応じて参加していただけると思います。
というわけで、サックス、トランペット、トロンボーン、リズム隊共々引き続き団員絶賛募集中!
ウチは多分、絶対上手くなれるバンドです!
しかも楽しく、カッコよくね(笑)
できるだけ多くの方々に演奏を楽しんでもらえるようにしたいと思っています。
こんな風なら参加できるんだけどなぁ、などのご意見大歓迎。
可能な限り柔軟に対応していきたいと思っています。
是非お気軽にご連絡くださいませ!
kingsupertwenty@gmail.com
今回は関連する写真が無いので、ウチのベランダから見える夕焼けの御嶽〜中央アルプス〜恵那山でも。
最近全く登れていないので今年こそは!と決意新たな酉年でございます。
ね、遠藤君!
え〜みなさまにおかれましても、良い年でありますように(合掌)。
左手が御嶽。なぜか真ん中に写っていませんでした(汗)
もっと西は能郷白山とかが見えます。
中央アルプス連山。
木曽駒〜空木をいつかやりたいですけど今の体力ではムゥ〜リィ〜(ムリカベ風に)。
中央が恵那山。
冬は西日に雪が反射してキレイに見えるんですよね。
12/25 ハッピーホリデー、お時間作って是非お越しくだされ!
我が家は真宗大谷派。
これは父が他界した日、母が決めました。
数年前、初詣にうっかり大須観音に行ってしまいました。
その時、板東英二に遭遇したのはいい思い出です(ゆで卵は食べてない方のタイプでした)。
そんな無宗教な私もこの時期はクリスマスを避けて通れません。
当然キリスト教徒でもありませんので、本来的な意味でのメリークリスマスってのはよく理解せぬまま、長いものに巻かれろ的なリテラシーの無さで、世間の作り出す空気に乗せられるのです。
自分もガキの頃は、「ファミコン」を要求し続けたのですが、良い子ではなかったのでしょう。願いはサンタさんには届かず、クリスマスの朝の枕元には「日本特急旅行ゲーム」があったりして。
親にファミコンを要求しても絶対拒否されるのは分かっているからサンタさんにお願いしたのに。。。って気持ちを、今、リアルに思い出してしましました。
ま、このゲームのお陰で特急の名前を結構覚えましたけど。
このようにサンタさんに裏切り続けられた結果、ハタチで大学合格し上京、下宿先に入居した当日、仕送りで真っ先にスーファミ買いましたよね。
楽器どころかダンボールの梱包も解かず、カーテンもない部屋で徹夜で遊んだものです。
話が逸れましたが、言いたいのはこの一点。
12月25日の午後はサックスカルテット・メテオのライブに来なさいってこと。
各務原のBRETAHってお店で14時スタートです。
お子様大歓迎なので親子連れ、家族連れでどうぞ。
フライヤー貼っておきますね。
あ、テナーの中山順次氏は現在入院中なので、代奏、所克頼氏でお送りします。
先日12/18(日)は同じくメテオでの本番。
ソプラノの小森氏は、より身入りの良い本番を選択したため代奏に渡邉愛子ちゃんを迎え、大治町公民会館でのクリスマスコンサートでした。
途中休憩を挟んで120分という、なかなかボリュームのある依頼だったので、アンコール含め20曲くらい用意したかな?
(プログラム最後の前に「最後ですけど、最後じゃないですよ」みたいにアンコールに含みを持たせたつもりでしたが、緞帳が降りてしまい、結局アンコール無しになりましたけど(苦笑))
<前日、17日(土)>
次男が胃腸風邪だったので、隔離の意味もあり、長男を連れてあちこち出かけたり、不安な所を少し練習したりしていたんですけど、中山氏からどうやら盲腸らしいという一報アリ。
この時点では、この週末を乗り切ってから治療に専念するみたいな流れだったんで、心配はしつつも、熱燗で晩酌をした後、子どもとお風呂入って、9時頃には絵本を読みながら寝かしつけ。んで一緒に寝ちゃったんですよね。
<18日未明>
枕元でブンブンいうんで出たら、愛子ちゃんでした。
「順ちゃん(中山氏)急変したって」
「え…?」
「救急搬送だって」
「え…?」
と、こっから急遽代奏探し。
もう本番は明けて今日ですし、曲数あるし…エライコッチャ。
まず声をかけたのが所氏です。
所氏はテナーの演奏経験も豊富ですし、おそらく今回の選曲のうちほとんどは経験済みなはず(アルトでだろうけど)。
それに近所に住んでいるんで、譜面も手渡しできるしね。
「あ、所くん?ご無沙汰。夜分にごめんね。あ、明日ってさぁ、仕事だよねぇ?」
「あ、どうも。はい、まあ仕事ですが、どうかしました?」
「だよねぇ。いやね、明日、大治でカルテットの本番なんだけどさ、中山君入院しちゃったんだよぉ。急遽演奏お願いできない?」
ってな感じで夜中に電凸。
所氏、本番の時間には間に合うけど、午前の仕事を調整してリハ参加できないかやってみる、との返答を得てとりあえず電話を切りました。
別ルートで代奏者を探していた愛子ちゃんと、しばらく次善策を検討しておったんですが、何と、尾家幸枝氏ががっつり仕事を移動し、朝イチのリハから引き受けてくれるとのこと!
その数分後、所氏からも、午前の仕事を移動できた旨の連絡がありました。
お二人さん、心からありがとう!
君たちのためなら、たとえ火のそば、水のそばであっても駆けつけます!
早速、尾家パイセンに電話。
まずはデータ化してあった譜面を送信すること、あとは明日午前のリハでってことになり電話を切りました。
早めに寝たのもあって、目が冴えちゃってそのあと寝つけん寝つけん(笑)。
<19日本番当日>
9:30会場に入り。
尾家パイセン、既にさらいまくってました(笑)
パイセン、テナーではほぼ全て初見だったはずだからなぁ。
まあ本当に、本当に、よく来てくれました。
私が逆の立場で引き受けたかどうか。つか僕の能力ではそもそも無理です(断言)。
とにかく、13時の開場前までに全曲を確認せねばなりません。
出番は120分ですから、通すだけでも結構な時間がかかります。
返す(戻って確認すること)のは優先順位をつけて、できる限りって感じですよね。
お昼ご飯食べないと力出ないし、そうこうしていると、まぁ、すぐ本番の時間来ちゃいますよね。
300人超の満員(汗)
大治町長村上氏はじめ偉い人いっぱい(汗)
怪しいオッさんと3人の嬢(笑)
楽器紹介する愛子嬢と、その後ろでテナーの楽器紹介について打ち合わせ。
後半は3人のサンタと、1匹の哀れなトナカイ(涙)
メテオ名物のアドリブもぶっかましました(笑)
とまあ色々ありましたが、結果無事終えられました!
パイセンも見事に代奏を務めてくれました!
ぽろぽろと好評だった旨のコメントも頂いており嬉しい限りでございます。
あ〜良かった。
パイセンは洗足で一学年下の後輩で、同窓会の支部やなんかでもプライベートでも色々とお世話になっているんですけど、いやぁ実に男前。
本当に感謝しています。ありがとう!
というわけで今週日曜は各務原ブレス。
こちらは前述の所氏に代奏をお願いしました。
中山氏も術後の経過次第では顔を出してくれるかもしれません。
しかし、明日は我が身。
酒ばかり飲んでないで健康に気をつけないと、と常々妻に言われておりますが、本当にその通り。
この年末年始は、いつもよりヘパリーゼを多めに飲むようにします!
ではでは!
ラポルテ・アドリブ講座発表会の巻
昨夜は、サックス教室・ラポルテさんの発表会にお邪魔してきました。
この教室を主宰しているのは、空前絶後お世話になっている中山順次氏。
実は、今年の春から名古屋や岐阜で始めたアドリブ講座に先駆けて、昨年から、ラポルテ限定のアドリブ講座をやらせていただいていました。
昨夜は、ラポルテの発表会の中で時間をいただいて、その3ヶ月に渡ったアドリブ講座の成果披露を、という次第です。
昨年は初めての試み。
きっと内容は支離滅裂で、資料も手書きで見づらかったと思いますが、今年は学習しました。
譜面浄書ソフトを導入し、見やすい資料を(四苦八苦しつつも)作れるようにもなりました。
講座内容も、あちこちで開催させてもらったおかげで非常にスムーズになっています。
もちろんラポルテ向けにカスタマイズした内容にしました(全て当社比)。
昨年同様の「初級コース」では、ブルース「Now's the Time」と「Autumn Leaves」を取り上げました。
昨年受講された方の中には、今年も同じコースを再受講してくださる方もいらっしゃり、ありがたいことです。
「あ〜これ去年も聞いた聞いた」的な反応もあったので、再確認することで、習熟度アップにつながったのでは、と確信しております!
こんな風に、もう少し習熟させたいなってとき、短期講座だと受講しやすいですよね。
今年受講してくださった方々、次過程に行くのが心もとないときは、再受講も大歓迎ですよ!
更に今年は、少しレベルアップした「中級コース」も新設。
「I got Rhythm」「黒いオルフェ」を取り上げました。
この「中級コース」はコードに加えて「調性」つまり「スケール」の概念を学びました。
長調から短調、近親調への転調をする場合に、都度の「調性」を理解し、フレーズ作成するっていう感じですかね。
フレーズ作成の考え方は「初級コース」と基本的には同じです。
そこに、コピペ用の定番フレーズとを組み合わせて、最終的にはオリジナルフレーズを完成させました。
ややこしそうって思おいました?
ま、文字にすると飲み込みにくいですが、口頭とホワイトボードを使った、かみくだいた説明を聞くと意外に喉ごし良いですよ(よね?汗)。
僕がジャズを学び始めた頃も、自作アドリブ譜(一般に「書き譜」っての)を作っていましたが、一晩徹夜しても1コーラス分が終わらないくらい時間がかかる苦行で、毎回のレッスン前はかなり辛かった覚えがあります。
そんな苦行だったはずの作業、みなさん見る見るうちにスイスイ書いていく!
そして、その場で少しだけアドバイス。
かなりイケてるフレーズの数々が完成しました。
複数人での講座形式だとモチベーションも上がってはかどるのかもしれませんね。
さて話は昨夜に戻ります。
受講生のみなさんは、アドリブ講座の曲の他に、発表会用の持ち曲もあるので、なかなか忙しそうでしたが、いやいやいやいや、みなさん素晴らしい演奏でした。
こちら側の課題として、次回は「場ソロ」じゃない方がいいかなぁって思いました。
<初級コース>
<中級コース>
みなさん、しっかりと課題を持ってステージに臨んでいるんですよね。
上手くいったところ、そうでなかったところがあっても、それを受け入れて、また新たな課題とする、みたいな意識がみんなにあって。
しかも笑顔。
凄いなぁ。
「もっとサックスで笑顔になってもらいたい」という中山氏のぶれない熱い思い。
生徒のみなさんの「こんな風に演奏したい!」という思い。
お互いが、お互いの思いに応えようとして全力なのが伝わってきました。
結果、発表会というより、ライブとしてあまりに楽しかったので、ビールが進んでしまいました(笑)。
ラポルテの中山先生、生徒の皆様、ありがとうございました!
また来年も呼んでくださいね!
ではでは。
<最後に発表会に参加した全員で>
BIG BANDやろうよ!<設立準備編その2>
昨日もビッグバンドの主要練習場所となるであろう、一宮駅ビル「i-ビル」に行ったんです。
「i-ビル」の3Fテラスは多目的に使え、ステージも設営可能なので、駅に来る様々な人たちに、我々が楽しく演奏する姿をみてもらうのにうってつけなんですよね。
しかも無料!
http://www.i-buil138.com/civicterrasse.php
でも実は前回パンフをもらいに行った時、いわゆるアンプ等で音量コントロール不能な生楽器はダメだって言われていたんです。
でもね、パンフの利用案内のところに、こう書いてあるのを見つけたんですよ。
見にくいかな?
【申請に際して】の4項目目のところ。
『◎和太鼓、ドラム、カラオケ等大きな音の出る行事での使用については、事前に申請してください。他施設の使用状況によっては許可できない場合があります。』
って書いてありますよね。
かつて、名古屋駅前のミッドランドスクエアなどで行われた音楽祭的なイベントで演奏した際には、テナントさんと事前調整の上、尚且つ、あんまり大騒ぎにならないようなプログラムにしたりして運営していました。
なるほど一宮の場合もあれか、と。
「なあんだ、申請すれば許可出るんやないかい」と思いつつ、早速事務所に出かけたわけです。
前述の文言を示し、
「ここにこうやって書いてあるんで、申請したいんですけど」と伝えると、
「あ〜これ書き方が悪くって申し訳ないんですけども、和太鼓もドラムもダメです。管楽器も」とのこと。
「カ、カラオケは?(震え声)」
「テラスの端に柵があって(見取り図を指示す)、ここで会話ができないと不可です」
「はあ、そうなんですかぁぁぁ(心の声:いやいやいやいやいや、この一文、どう読み込んだらそうなるんじゃい!)」
ま、でも僕が言ったところで事態は変わりませんわね。
でもさ、夏に行われる「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」の期間中、一宮駅周辺はえらい騒ぎになるんですよ。
なのに音量が問題になるってのもイマイチ納得がいきません。
まあ、委託されている管理会社はマニュアルに則って回答してるんだろうけどね。
なんだか事務的だったので心が荒みましたっていうよくある愚痴です。すんません。
気を取り直して、同じ「i-ビル」内にある、市民活動支援センターへ行ってみました。
一宮市には市民活動を支援する面白い制度があるんです。
ざっくり言うと(違うかもなので詳しくは下記URLへ)、その年の市民税の1%を18歳以上の全市民で割返し、市民一人当たりの支援金額を算定(H28年度は¥640)。
そんで、市民活動団体のリスト(事前申請&審査済)から、自分が支援したい団体を選ぶんです。
一人3団体まで選べるんですけど、その場合は¥640を按分。つまり1団体選択なら¥640総取りです。
¥640も集まりゃ相当な金額になりますから、団体のリストが市の広報に載る頃になると、あちこちの友人知人から「ウチの団体を選んでね」的なお願いがあったりもするんですよね。
こりゃウチも是非支援されたいですよね。
資料はWEBでも入手可能ですが、実際に話を聞いた方がわかりやすいだろうと思ったわけです。
親切に説明していただき分かったのは、当たり前ですが、支援対象団体は、前提が市民にとって役に立っているのか、っていうこと。
音楽団体では、なかなかその条件を満たすのは難しいかもしれないなぁという感触でした。
中にはジュニアオーケストラなどもあるんで不可能では無いんでしょうけど、申請しても審査が通らないってことになるかもしれません。
でも、当バンド設立の思いは、音楽で誰かの役に立つことできんかなぁというもの。
そもそも僕みたいなプレイヤーがライブしたところで誰かの役に立っているとは到底思えませんもん。
「好きなことやって生きててえーなー(棒読み)」と言われるのが関の山です。
また、レッスンも、(来てくれた生徒さんの役には立っていると信じますが)まぁ一般的に広く誰かの役に立っているとは言いませんわね。
そんじゃ、ってんて始めたのが「アドリブ講座」。
今までジャズやアドリブの方を積極的に向いていなかった人たちに、ジャズやアドリブの事を知ってもらい、楽しさを共有できたら、それって少し広がりがあるかな、と。
実際講座では、協力してくださる方々のおかげで、今まで出会えなかったような人たちと、楽しさの共有が少しはできたんじゃないかと思います。
その辺りは前回記事<設立準備編その1>でも触れました。写真足したよん。
kingsupertwenty.hatenablog.com
ま、今やってる講座に公共性があるかと言われると違うんでしょうけど、間口が広がったのは事実かな、と。
んで、その間口をもっと広げられないかって思って、バンド結成に至ったわけです。
まずは非営利にすることが大切かな、と。
楽器演奏したいと思う人なら誰でも参加できるようじゃないとね。
(ウチの教室の持ち物では無いって事)
そして自分たちが楽しく演奏する姿を、お客さんに楽しく見てもらうのが大前提。
でもこれでじゃ誰かの役に立っているとは言えないし、「自己満」と言われても仕方ありません。
バンドがメンバーの家族や友人から応援される、応援したくなる存在にならなけらばならないですよね。
時に、斜陽と言われ久しいですが、一宮は、まだまだ繊維業関係の人が多いです。
とすれば応援してくれる人たちの一定数は繊維関係者ってことですよね。
だったら、バンドの衣装の一部にツイード素材を身につけるなど、尾州産地の認知度アップを積極的に行ったりしたら面白いかな、と考えています。
小さなことかもしれませんが、そういうことの積み重ねで「自己満」を脱却して「社会貢献」に繋がっていくのでは、と考えています。
申請書、ちょっと推敲してみよっと。
締め切りまでまだ1年あるし。
あ、これから楽器を始めたい!って方はご連絡いただければ懇切丁寧に楽器購入からお手伝いいたします。
頑張って一緒にビッグバンドやりましょう!
お問い合わせはこちら。
平井尚之
kingsupertwenty@gmail.com
あぁそろそろ名前決めないと。
BIG BANDやろうよ!<設立準備編その1>
学生時代、吹奏楽に打ち込みながらも、社会に出ると、いろんな理由から楽器から離れてしまうって人、多いんじゃないでしょうか。
その、いろんな理由ってのはそれぞれでしょうけど、パッと思いつくのはまあ、「忙しい」とか、「学生時代のあの環境じゃないと」とか「新たな人間関係めんどくせ」とかでしょうか。
じゃあ、ジャズなら楽器続けられるんじゃない?
そもそも少人数でできるじゃん。
その場に居合わせた人とセッションするから、ほぼ人間関係構築不要だし。
それに、できないことは吹かなきゃいいから、演奏テクもほぼ不要。
ちょっと覚えることあるけど、慣れ慣れ。
やっていくうちに何となく分かってくるから、とりあえず話だけでも聞いてよ。
という思いもあり、今年の4月から始めたのが、アドリブ講座。
(もちろん、楽器経験の無い方でも、サックスでなくても、受講していただけるんですよ)
現在、私は自宅と、名古屋、岐阜の楽器店さんでレッスンしているわけですが、月2回、30~60分のレッスンの中で、コードやらスケールやらを説明しているとすぐに時間が無くなってしまうってのもあるんで、短期集中、みんなで勉強しましょ!っていう思いもありますけどね。
そうすると後のレッスンでは、忘れた頃に復習し、習熟を図りやすいですしね。
講座は4ヶ月で1サイクルなので、今月で2サイクルが終了しました。
先週末はその成果発表会があって、受講生の皆さんが、思う思いのアドリブをブッかましてくれまして、本当に嬉しい思いです。
一旦受講したからには、もうウチの「構成員」ですから、次回以降、受講していなくても発表会には出てくれるといいなぁと思います。
現に今回は、前回の受講生だった女子高生が飛び入りしてくれましたし。
その後、打ち上げに飲みに繰り出し、上手くいったところ、行かなかったところ、それ以外のいわゆる居酒屋トークなど、ワイワイやりましたが、皆さん目がキラキラ。
きっとステージに立つ喜びや興奮を楽しんでくれたのだなぁと。
やっぱり楽しいよね〜と思った次第。
もっと色んな人にこの感じ味わって欲しいなぁと思うわけです。
自分の演奏で楽しんでもらうのも大切ですが、こうゆうアプローチで音楽を楽しんでもらうのも大切だろうと思うわけです。
てゆうか俺の演奏なんて誰も求めてやしねえんだよ!
おっと、いかんいかん。
ちょっと油断するとダークサイドに墜ちてしまいそうになります。
なら、ビッグバンドはどうでしょう?
ちゃんと譜面あるし、極めて乱暴な言い方をすれば、吹奏楽に比べるといくらか易しい曲(あくまで譜面は、ですけどね)が多いので、そんなに譜読みに苦労はしないでしょう。アインザッツ、アゴーギクなども、大体からして指揮者が居ないですから、空気読め的な感じです。
つまり一旦楽器から離れてしまった人も、アドリブ演奏まではちょっと距離感感じる人も、ビッグバンドなら楽しめるんじゃないかと思うわけです。
ていうか、そう思いませんか?
思いますよ、ね?
それにそれに、人間関係も新規立ち上げだし、母体が「○×高校OB」とか「○×ウィンドアンサンブルから分離独立」とかでも無いんです。
オーガナイザーは、顔も名前もメアドも電話番号も、もう個人情報晒しまくりの不肖アタクシですから、怪しさなど微塵もございません。
だから、一緒にビッグバンドやりませんか?
ね、やろうやろう!
きっと楽しいですよ!
というわけで、このほど、ビッグバンドを作ります。
名前含め、まだほとんど何も決められて居ませんが、とにかくやってみようと思います。
楽団立ち上げるなんて、そうそう無い事だと思うので、このブログでその顛末をご報告していこうと思っています。
アドバイス等よろしくお願いいたします。
数少ない決まっていることは以下の通り。
まあここまで読んでくれた人はわかってると思いますが、「アマチュアバンド」ですから、誰でも入団可能が、自分の楽器を持っている方でないと困るかなぁ。
楽器編成はアルト、テナー、バリトンサックス、トランペット、テナー、バストロンボーン、ピアノ、ギター、ベース、ドラムです。
ギターやベースはアンプ持ち込みできる方、ドラムはなかなか大変ですねぇ。
ピアノは持ってこなくていいですが、電子ピアノとアンプを持ち込んでもらうことが多いかもしれません。
活動拠点は、愛知県一宮市。
吹奏楽団は結構あるんですけど、多分、一宮市を活動拠点にするビッグバンドは初めてなんじゃないかと思います。
(違うよ!という方は是非ご指摘ください。うっかりプレスリリースする前にね。)
練習場所は今の所、一宮駅ビル「i-ビル」の多目的ルームを考えています。
尾張一宮駅前ビル i-ビル | 施設紹介 | 多目的ルーム(1・2)
ココなら名古屋からも岐阜からも、すぐなんで、駅直結だと仕事帰りに練習に寄りやすいかなぁ、と。
車で来ても、一宮駅周りには駐車場が結構ありますし。
それに、i-ビル内には、図書館や子育て支援センターもあるんで、お子さん連れでも割と安心して参加してもらえるんじゃないかな。
ただ、利用料が高い(本当になぜこんなに高いの?)ので、木曽川文化会館などとの併用もあるかもしれません。
まあ練習場所、頻度や時間帯などは、応募してくれたメンバーと相談しながらって感じですかね。
例えば平日昼、平日夜、週末昼、週末夜、みたいに何パターンか練習日を設定して、どれかには参加してもらうってのもアリかな、とは思っていますが、それも応募状況みながらですかね。
そうそう、名前。
せっかくなので地元っぽい名前の方がいいかなぁと思っているんですけどね。
斜陽産業と言われていますが、今も一宮や尾州地区は毛織物のまちなので、そんな意味を込められると、地域の人からも愛されるようなバンドになるかな、なんて考えています。
けど、なかなか思いつきません(苦笑)。
何か面白いアイディアがあったら是非教えてください!
興味ある方はこちらまで、応募、質問、アドバイス、クレーム、何でもOKですので、どしどしメールくださいね!
kingsupertwenty@gmail.com
ではでは。
母校、洗足の同窓会愛知支部の企画が面白い件
本来ならば事前に記事にして宣伝すべきですが、タイミングを逃してしまったので、事後報告。すみません。
去る10月29日、名古屋市中村区のスタジオ・フィオリーレにて、ピアニストの長谷正一先生による、ミニコンサートと公開レッスンが行われました。
我が母校、洗足学園音楽大学同窓会愛知県支部の今年度の企画です。
長谷先生は、かのゲルバーのお弟子さん。
世界各地でのご活躍に加え、ご自身が主宰する教室では論理的で具体的な奏法に裏付けられた指導もなさっています。
ウチの支部に、長谷先生のレッスンを受講したことのある会員がおり、「やばいくらい音色が変わる」と絶賛していました。そんなら是非お招きしよう、となったわけです。
公開レッスンとすることで、その変化ぶりをお客さんにも目撃してもらい、さらにミニコンサートでは、先のレッスンでのアドバイスを昇華した長谷先生の演奏を目の当たりにしてもらえたら、という趣向です。
レッスンを受講してくれたのは小学四年生の男児と女児。
曲はディアベリのソナチネと子犬のワルツです。
とてもよくさらってあって、ウチの長男にも見習ってもらいたいものです。
僕が小4の頃は確か、きらきら星変奏曲とかを弾いていたんじゃないかな。下手くそだったなぁ。
彼らが馴染みのある曲で受講してくれたことにより、レッスンはアカデミックになりすぎない和やかな雰囲気。
長谷先生のアドバイス前と後との演奏の違いもよくわかる有意義なものとなりました。
個人的には、長谷先生がまずご指摘になった「拍感」についてが特に興味深かったです。
古典には古典の、ロマン派にはロマン派の拍感があってね、っていう感じです。
「歌い方」という表現ではなかったのが面白いですね。
この辺りの話はピアノだけに限った話ではなく、様々な楽器にも応用できるので、改めて取り上げる企画があっても面白いなぁと思いました。
そのほかにも、体重の乗せ方(足の使い方、お尻の使い方など)、指を回すためのストレッチやエクササイズ、右手左手の旋律を合わせ、一つの曲としてより具体的にするための練習方法など、まあ勉強になりました。
普段サックス関連の事に触れる機会が多く、他の楽器について学ぶ機会ってありそうでないので非常に有意義でした。
ところで皆さん、洗足学園音楽大学のことどのくらい知ってますかね?
ていうか大学のことなんて関係者しか知らんよね。
実は僕も受験前の講習会すら行ったことなくて、入学するまでほぼ名前しか知らなかったのは内緒。
かれこれ卒業して20年近く経つ(!)わけなんですが、今の洗足、すっかり変わっている模様。
まず施設がもうえらいことになっております。
とりあえずこちらをご覧ください。
僕がいた頃とは、駅前の様子からして、すっかり変わってしまいました。
あの頃の溝ノ口駅は立ち飲み屋があって、昼間っから赤黒い顔をした怪しいおっさんがフラフラしていたもんですが、今はすっかり再開発が進みキレイな街に。
そしてキャンパスには、美術館のような、秘密基地のような施設が林立しております。
そして多士済々の教員陣。
なんということでしょう!
下記URLによると、専任教員68名、兼任教員757名で合計825名!
学部の生徒数、専攻科、研究科合わせても約1900人ですから、専任教員1人当たり学生24.1人、兼任も合わせると何と2.3人!
http://www.senzoku.ac.jp/music/introduction/outline/pdf/jikotenkenhoukokusho2015.pdf
他の大学については調べていないんで比較はできませんが、なかなかのもんですよね?
ところで、学生は同窓会費ってのを払っていて、その会費で洗足学園音楽大学同窓会って組織が運営されています。
これは同窓生の更なる学習、演奏、交流の場としての組織なんですが、さらに全国各地で活動する同窓生たちにより運営される支部ってのもあるんですよね。
そんで僕はなぜか、愛知県支部の支部長という重責を担っておるのです。
(まあ僕以外の役員の方々がしっかりしているんで、僕は言われたことやってるだけなんですけど)
支部の活動には同窓会の援助があるため、チケットが格安にできるのも大きなメリットです。
こじんまりとした会場で行うことが多いので、先生方との距離も近く、演奏の合い間や終演後など、気さくにお話ししてくださったりするので、普段なかなか聞けない質問などをぶつけたりもできちゃいます。
愛知県支部は年一回のペースで色んな企画を催しているんですが、支部は、前述のあのすごい先生たちを選びたい放題で呼べちゃうんですよ!(もちろん、先生のスケジュールや支部の予算の範囲で、ですが)
ウチの支部の今の方針は、どちらかというと「演奏を聴かせる」という企画より「学べる」企画が多いですかね。
もちろん、同窓生の演奏に重きを置く場合もあるんですけど、だんだんと出演者がマンネリ化し、せっかくの貴重な機会が「こなす」ためになってしまうと本末転倒ですし、そういう切り口の方が、いろんな世代(僕が28期、今年度卒業が47期生だったはず。愛知支部は4期生の会員からいます)、いろんな専攻楽器で構成されている同窓会員にも役立つのかな、と思うのです。
僕は普段サックス関連の情報とばかり接している上、交流する人たちもサックス系に限られがちですけど、支部企画では普段接することの少ない楽器の企画も多いので、毎回知らないことばかりで勉強になります。
また、ご来場くださるお客さんにとっても、お招きする「大学の先生」によるレクチャーって結構新鮮なんじゃないかと思うんですよね。
つまり、愛知支部の企画は、洗足の豪華な講師陣の演奏やレクチャーを間近で、しかも格安で観られる、ドリーム企画なのです。
てなわけで、今年度の企画は無事終わりましたが、年明けには来年度企画に向けた支部会があります。
今度はどの先生をお呼びしようかしら。
あなたや、あなたに良いアイディアがあれば是非教えてくださいね。
では。
'16.10.23放送「関ジャム 完全燃SHOW」中田ヤスタカ氏の回を見た件
ようやくチビ達の看病から解放されました!
おたふく風邪は、法定伝染病第2類に指定されているので、元気になっても一定期間は登校や登園不可な上、医師の許可が出ないと登園できないんですよね。
だから、もういつも通り元気になっちゃって、先週はもう看病ってより普通に子守。
仕事にならんし、聞き分け悪いし、いや正直持て余してたんですよね。
そんで先週末の受診ではOKもらえると思って出かけたんですけども。。
医「どうですか?」
私「いやぁ、もう元気ですし、週明けからなんとか」(許可証のファイルをカバンからと差し出すそぶり)
私「長男から続いていまし、もう大分経ちますし…」(看護師、同情の頷き)
医「いやぁ、まだ耳下腺の腫れが引いていないですよ。ほら?触って?わかる?」
私「……ん(正直ようわからんが…)このぷよぷよは太ってるからじゃ?」
医「いやぁ違うでしょ(苦笑)。ま、週明けにもう一度来てくださいな。」
私「あ、はぁ…」
完全に肩透かし。
こんなやりとりを経て、月曜、めでたく主治医の先生にようやく許可証にサインをもらいました!
早速その足で保育園に送り届けて、ゆっくり練習してから、ブログでも更新しようとしていたのもかかわらず火曜になってしまったという(苦笑)。
晩酌しながら見たテレビ番組「関ジャム 完全燃SHWO」に中田ヤスタカ氏が出演していました。
中田ヤスタカと言えば、あれは忘れもしないいつだったか(忘れとるやないの)。
perfumeを「リニアモーターガール」で知り、そのなんだか不思議なサウンドが僕的にツボだったんです。
そのサウンドを作っているのは中田ヤスタカだと知ってそれ以来のファンなのです。
そんで「ポリリズム」のレコ発ライブ(なんと名古屋のソフマップ!)に行き、その後perfumeの3人と握手したんです。
そん時は客100人いないかな?って位でしたが、今や国内ドームツアーはもとより、北米ツアーで31万人動員したっていうんだからすごいですよね。
「関ジャム」10/16放送分が、蔦谷好位置、ヒャダイン出演回だったんですけど、その中で、「中田サウンドのここに嫉妬してしまう」的な取り上げ方があったんです。
そんで昨日は、10/16の答え合わせ的な感じで、中田ヤスタカ登場って趣向でした。
その中で「ポリリズム」では、ちょっとしたメロディフェイクを入れていることや、「チョコレイト・ディスコ」では、本来同じコード進行ですが、繰り返しの部分ではコードを置き変えて響きを変えている、などの件がありました。
これらは、現在私が行っている「アドリブ講座」でも触れていることでもあります。
ジャズでは頻繁に行なわれているこれらの作業、番組よりももう少しだけ詳しく見てみましょうよ。
さて、「ポリリズム」のフェイクについて。
写真は「くりかえ〜す」の部分。
メロディーの音を入れ替えてフェイクしています。
まあ譜面にしてしまった時点でフェイクとは呼ばなくなるのかもしれませんが、そういうアドリブ的な要素が、リスナーをハッとさせたり、フックになったりするんじゃないかってことですよね。
中田氏も「アドリブっぽく入れたくなるのを忠実に…」と言っています。
フェイクをよくするアーティストってパッと思い浮かぶのは、ドリカムや玉置浩二かなぁ。
いつだっかた玉置浩二と森山直太朗と一緒にやってるやつは、なんだかえらいことになってたっけ。
松田聖子みたいに、すっげ〜遅れて入って、しかもベンドかける、みたいなのもフェイクっていやあフェイクかな?
ま、フェイクで括るとそんな感じですけど、このリフを繰り返す感じや、シンプルで跳躍の少ないフレーズは、思わず小室哲哉を思い起こしてしまうのは私だけ?
一方「チョコレイト・ディスコ」の方はコード進行について。
赤字になっている部分を別のコードに置き換えているってことですよね。
番組では中田氏、キーボードの移調機能を使って全て白鍵(あたかもCメジャーかのように)で弾いていましたけど、この曲のキーもE♭。
フラット多いとアレなんで、我々も分かりやすくするためにCメジャーキーにしちゃいましょう。
それがこちら。
普通のコード進行:C Am F G | C Am F G |C Am F G | C Am F G | C
変化させたコード進行:C Am F G | C Am F G | Em Am Dm G | Em Am Dm G | C
と、こんな感じです。
基本形の「C Am F G」から「Em Am Dm G」に変わるという訳ですね。
これは、よく似た構成音で、同じ機能を持ったコードに置き換えたんですね。
説明すると下記のようになります。
まず、Cメジャーの音だけで作られるコードは以下の通りです(これをCのダイアトニックコードと言います。)。
コードの上側にローマ数字を順番に割り振ってみました。
下側はその和音のコードネームです。
これらのうち、Ⅰ、Ⅳ、Ⅴを主要三和音(俗にスリーコード)と言われ、それぞれ役割が与えられています。
Ⅰ:安定(トニック:T)
Ⅴ:不安定・緊張(ドミナント:D)
Ⅳ:補佐(サブドミナント:S)
ちなみに、ⅤからⅠ、つまり緊張→安定の動きをドミナントモーションなんて言うんですが、調性を確定させる働きを持っています。
更に、残りのⅡ、Ⅲ、Ⅵ、Ⅶのコードも、主要三和音の構成音に似ているものごとにカテゴライズすると、下記のようになります。
Ⅰ、Ⅲ、Ⅵには安定(トニック:T)
Ⅴ、Ⅶには不安定・緊張(ドミナント:D)
Ⅱ、Ⅳには補佐(サブドミナント:S)
そんでもって、この役割(T.S.D)が同じなら交換可能なんです。
ま、ホール担当のA君が休んでも、同じホール担当のB君で問題無しって感じですかね。
話を「チョコレイト・ディスコ」に戻すと、
元の「C Am F G」がローマ数字の「Ⅰ-Ⅵ-Ⅳ-Ⅴ」。コード役割は「T-T-S-T」。
一方「Em Am Dm G」はローマ数字で「Ⅲ-Ⅵ-Ⅱ-Ⅴ」。こちらも役割は「T-T-S-T」。
コードは違っていても役割はどちらも「T-T-S-T」ですね!
だから響きはやや異る(でいうかほぼ同じ)のに、違和感なく曲が進行していけるんです。
ジャズではこの性質を利用して、同じ役割のコードを頻繁に入れ替えて演奏するということが日常茶飯事です。
コードを置き換えた、代用したとも言えますし、元のコードに構成音以外の音(テンション)を加えた、とも言えますかね。
アドリブ講座第二過程を受講した人は「あ〜そういや言ってたね。」と反応していただけると幸甚です。
今回はちょっと理屈っぽくなってしまいましたが、こういった話に興味がある方は、是非アドリブ講座をおすすめしますよ!
お問い合わせはこちらへお気軽に。
kingsupertwenty@gmail.com
平井尚之
ではでは。