音楽鑑賞のススメ
昨今の吹奏楽の盛り上がりは大変なものですね。
もう僕が学生だった頃と比べたら雲泥の差です。
地元名古屋のセンチュリーホールで行われる吹奏楽の甲子園、全日本吹奏楽コンクールなんてチケットなかなか手に入りませんもん(普門館時代もチケット取りづらかったのかもしれませんが)。
雲泥と言えばテレビ番組なんかのメディアでの取り上げられ方も昔とは変わりましたよね。
ちょっと前ならローカルニュース枠の「どこどこで、こんな演奏会がありました」っていう紹介のされ方だったのが(今でもあるか)、全国ネットのバラエティやドキュメンタリー番組で、中高生吹奏楽部員たちの楽器や音楽、先生や仲間達に対するストレートな思いや心の動きを丁寧に紹介されたりとか。
今まで知らなかった音楽との向き合い方や心のあり方なんかに気づき成長する彼らの姿を視聴者は目撃し、視聴者もまた音楽演奏の魅力に引き込まれ、学生らの頑張る姿を自分に投影し、明日からの仕事のモチベーションアップにつなげたり、と実にドラマチックでエモーショナルな共感を多くの人から集めているんでしょうね。
僕も中高生を指導させていただく機会がたまにありますが、彼らの視線(何と表現すべきか言葉が見つかりませんが希望100%!みたいなまっすぐな感じ)を一心に浴びながら数時間一緒に過ごすと、帰るころには僕の方が元気になっちゃって「よし、頑張んなきゃ!って感じになるから不思議です。
みんな、楽器続けてくれてるかなぁ、楽器から離れてても音楽好きでいてくれたらいいなぁ(遠い目)。
ところで最近音楽をちゃんと聴いてますか?
家事をしながらや移動しながらとか、何かしながらってのが多くないですかね?ま、僕も車の中、電車の中、ジョギング中ってのが多いですけど(苦笑)。
かつて履歴書欄の趣味の定番だった「音楽鑑賞」。
というより書かないよりマシ的なポジションだった「音楽鑑賞」。
でも今履歴書に「音楽鑑賞」って書く人少ないだろうなぁ。「音楽鑑賞」ってふわっとしてるからむしろNGワード的な感じだったりするかも。今だったら「野フェスに行ってキャンプをすること」みたいに具体的な感じになってるような。違うかな?知らんけど。
むしろ「音楽鑑賞」って書いてあったら、
「へー君、音楽鑑賞が趣味なんだ?」
「はい。オーディオ専用の部屋に自作のスピーカーとアンプ、CDレコード合わせて5万枚あります(ドヤ顔)」とか言われそうだもん。※あ、好奇心旺盛で音楽に貪欲な方はここから読み飛ばしてください※
でもでも、「音楽鑑賞」つまり「ちゃんと音楽を聴くって時間」ってのを作るってのはアリだと思うんですよね。
ま、自作のオーディオってのはなかなかアレですが、静かなところにゆったり座って、いつもより大きめの音量で聴くのがおススメ。
なんだか頭と体がリセットされたような気になるとかならないとか。
いつも、「ながら」で聴いてるお気に入りの曲も、リラックスして「音楽だけ」を聴いてみたら、何だか非日常って感じがきっとするはず。
この場合、PC内臓とか、スマホのスピーカとかだと聞こえない音がいっぱいあるので、少し大ぶりのがあるといいですけどなけりゃヘッドホンでもいいかも。広い駐車場で車のシートを倒して、ってのもいいかも。(登山してテント張って、満天の星空でヘッドフォンしてモルト飲みながら聴いたらきっとサイコーだろうと思っているんですが、絶対今年こそ!)。どの場合でも音漏れなど周りへの配慮も忘れずに!
ついお気に入りの曲をローテしちゃうって、あるあるじゃないですか?
だったらたまには普段聴かない曲って挑戦してみましょう。そんなときは図書館で借りるのがおススメ。ジャケット見ながら気分に合わせて選んでみてはどうですか?
ていうか、ジャズを勉強する過程でコピー(音源を聞いて譜面に起こし、そっくりに、ほんとそっくりに演奏できるようにすること)しろ、コピーしろって言われました。僕はコピー苦手なのでめっちゃ聴き込まないと音を取れない(採譜できない)んですね、でも、その聴き込む作業って絶対普段の聴き方と違うんですよね。普段流れちゃって聴けてない音を捕まえるって感じでしょうか。そこまでではなくとも、耳に入ってくる音をしっかりゆったり味わうって、実は忘れがちではないかと思うのです。
有名どころですが僕のおススメを下にいくつか紹介してみました(某密林の回しものではありません、念のため)。まだ聴いたことのないものがあれば試してみてください。
音楽との新しい向き合い方に気づき、あの頃のキラキラ希望100%の瞳を取り戻せるかも?
みなさんのおススメや感想も是非教えてください。
ではでは~
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コバケンのチャイコ!サイコーだぜ。
N響(だよね)?番組テーマなので短く凝縮されたドラマチックな曲多し。

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