な、何?ジャズから、オッサン臭がする、だ、と?
どうやら、ジャズからオッサン臭がするらしい。
この衝撃の事実を、先日ある若者に指摘され、ハッとさせらた次第。
果たして本当にそうなのか?
取り急ぎ、世間の声を知るため「ジャズ イメージ」でググってみました。
下記サイトから一部転載しますが、概ね一般的なジャズのイメージってこんな感じでしょうかね。
「大都会の夜景、都会の恋愛、紳士的な男性、哀愁漂う姿、深夜のBGM、大人のセクシーな女性を連れている渋い男性、サックス、とにかくオトナって感じでカッコイイですねジャズは!!特にジャズサックスの音色は聴くとセクシーな女性を連想します。」
ジャズからイメージするもの。 - その他(音楽・ダンス) 解決済 | 教えて!goo
ま、こうゆうシュチュエーションの映画やドラマのシーンにジャズをBGMに流すとハマるってことかしら。
少なくとも、僕は最近そんなシーンをテレビで観た記憶、ありませんがねぇ。
こんなシーンの俳優、誰?
そりゃ今時の若者には響かんよね。
そりゃ今の学生に「ジャズってさ…」なんて話しかけても通じないわな。
あっと、どうでもいいとは思いますが、僕が今チェックしているドラマを念のため。
「とと姉ちゃん」「真田丸」「トットてれび」(笑)。
更に、HMVの「ジャズに関する意識調査」ってのを見つけました。
HMVってことなんで、音楽に積極的に関わろうとする層の意見として考えられそうです。
ここでは、ジャズ初心者(とはいえ音楽に興味が有る層)と、ジャズファンと対比して見せているのが特徴的ですね。
が、まぁ、そもそも何を目的にされた意識調査なのかが、よくわからん質問が並んでいるので、「あ、ふうん、そうなんだ。。。」って感じですけども(苦笑)。
それでも、
「Q8:「ジャズは恋愛に似ている」という例えがありますが、どんな点が似ていると感じますか?」
という質問に対し、
初心者:1位「知れば知るほど奥が深いところ」、2位「色気があるところ」、3位「落ち着くところ」だったのに対し、
ファン:1位「知れば知るほど奥が深いところ」、2位「かけあいを楽しむところ」、3位「予期できない展開があるところ」となっています。
ここでのファンの視点は、ジャズリスナーならではですね。
ソロの応酬、つまりインタープレイをジャズの醍醐味だと思っているんですね。
と、このHMVの調査はあくまでリスナー視点から。
おそらくこのブログの読者の方に多いであろう、吹奏楽経験者って「プレイヤー」ですよね。
当然リスナーでもあるわけですけれども。
そこで、プレイヤー目線のサイト無いかな、と探しているとこんな所を見つけました。
ジャズやクラシックのイメージ、および即興について - Togetterまとめ
ここでは一般的なジャズのイメージというより、もっと深い話が交わされています。
ちょっと難しい話も出てききますが、この中に下記のようなくだりがあります。
(部分的にコピペしただけなので全体の流れはサイト確認してね)
「聞き手は、音楽を魔法と思ってる節がある気がします、音楽は世界共通言語だとか。それのある意味真逆を行っているのでそういう意味では厳しい気がします。」
「「音楽を魔法」はありますね~。実は簡単なルールに基づいたゲームだから敷居は高くないんだよ~(奥は果てしないけどw)って伝えたいのですよね。」
「音楽は世界共通言語」というフレーズ、どこかで聞いたことがありますよね。
とてもうっとり甘美な響き。
ここではそれを「実は簡単なルールに基づいたゲーム」だと言い換えています(よね?)。
ゲームだから、そのルールさえ理解していれば世界中のだれとも遊べるんだと。
この「ゲーム性」の部分って、僕がジャズ講座で伝えたいことの一つ。
コードやスケールを縦横に俯瞰した頭の体操に近い感じです。
この愉しみ、是非少しでも多くの人に味わってもらって、ケーム仲間増やしたいな、と思っています。
世間に染み付いてしまったジャズのイメージって実は、ジャズの「似合うシーン」のことで、ジャズの中身のイメージとは違いますよね。
前述のまとめサイトにも「ジャズは基本的には演奏者の言葉」ってくだりがありますが、実際演奏してみると本来のジャズの魅力、いや、クラシックも含めた音楽の魅力を発見できると思います。
プレイヤーとしても、リスナーとしても、より能動的に音楽と関われるんじゃないかな。
最後に。
明日の土曜は、岐阜ワンダフルワールドにてサックスカルテット・メテオのライブでございます。
ここでは全員クラシックセッティング、基本的に出版されている楽譜を演奏します。
(アドリブパートは即興です)
この編成・セッティングで、非クラシック的アプローチの提案ができたら、と思っています。
楽しいよ!
是非明日、岐阜で飲みましょう!
ではでは。
平井尚之